先日FacebookでコニカC35の話が出まして、うちにもあったはずと思って棚を見てみると、とりあえず2台ほど見つかりました。
でも、E&Lとシャッターが開きっぱなしのフラッシュマチックだったので、あんまり興味もそそられず。
で、つらつらっと見ていますと、あ、こんなのあったのね。
こっちの方がおもしろいかも。
C35には、高性能版のFDというのがありましたけど、それとほぼ同じかそれ以上かな?
キヤノネットG-III 17。
やっぱりこの名前も「ヤ」は普通の大きさなんですね。
シャッター優先のオートと、マニュアル露出、それに、フラッシュマチック機能もあるようですね。
レンズは40mmのF1.7。なんだかよく写りそうです。
私がいつも使っているLUMIX 20mm F1.7と同じ感じ。
でも撮像面のサイズが倍です。
で、一応、LR44にスペーサーをかまして入れてみると、
バッテリーチェッカーも点きますね。
オートにしたら、ちゃんと露出計の針も振れてるし、絞りもそれに合わせて動作しているみたいです。
どうやらこのままで使えそう。
悪いところといえば、
まずはファインダーが曇ってる。
それと、
モルトがくちてる。
そんなもんかな?
ではこの辺を直せば、普通に使えそうなので、ちょちょいとやってみましょう。
まずは軍艦部をあけます。
巻き上げレバー上側のリングを外せば、
あとはポロポロ全部取れます。
で、巻き戻しレバーも、
ユニットで外れるようになってます。
あとは周辺のプラスネジ3本を外せば、
この通り、配線に気を使うこともなく、軍艦部カバーは外れます。
なんて整備性がいいのでしょうか。
設計センスの良さを感じます。
そしたら距離計上面の黒い板を外して、
ファインダーの掃除。
おもに矢印のハーフミラーが汚れてます。しかしこの裏面は金が薄く蒸着されてますので、なるべく触らない方がいいです。
とりあえずこちらの面をクリーニング。
しかし結構汚れがしっかりついてます。
レンズクリーナーではあんまり綺麗になりませんね。
では無水アルコール、それでダメならベンジンで拭きましょうか。
うん、やっとまぁまぁ綺麗になりましたか。
これぐらいなら実用に十分でしょう。
距離計の二重像もちゃんと見えてます。
ではお次はモルト。
裏蓋を分離してまずは掃除。
底蓋も外した方がいいですね。
古いモルトを剥がして、そしたらサイズに合わせて切った新しいモルトを貼っていきます。
はい、綺麗になりました。
底蓋を外したついでに、
電池の接点を起こしときましょう。
これでLR44そのまま入れてもスペーサー無しでいけますね。
もともとの電池はH-Dなんですが、互換電池入れるのもアダプター使うのも面倒です。
LR44が使えればそれでいい。電圧の違いは気にしない。
ということで、キヤノネット G-III 17出来上がり。
レンズにちょっとカビがあるみたいですけど、とりあえず撮影には影響なさそう。
撮影に使ってみて、その後また対応しましょうか。