世の中ズームレンズだらけですが、ズームレンズって、時々光軸調整シロがあるものがあるんですよ。
そういうのは困ります。
外してしまうと光軸がズレてしまいますから。
だからズームレンズはあんまりバラしたくない。
で、今回はクリーニングの依頼。
もし光軸調整シロがあるようなら、それ以上はバラしませんよ。
では、おそるおそるバラしてみましょうか。
でもちょっと待ってよ、このレンズ見覚えあるね。
トキナー 70-210mm。
ほら同じの持ってる。
でも実は、
マウントが違います。
依頼を受けたのはキヤノンFDマウント。
私のものはミノルタMDマウント。
学生の頃、X-700につけて使ってました。
ま、それは置いといて。
まずおしりから。
ここにポチッとカビが来てますね。
これは外から拭けますが、
覗いてみると、中にポツポツなってます。
でも簡単にバラせそうですよ。
はい、マウントはずさなくても、後群外れました。
後ろ半分は一番後ろにカビがあったぐらいで、あとは綺麗そうです。
この奥はバラしにくいのでとりあえずそのまま。
では前へ。
ここのイモネジを緩めて、
しかし塗装が乗って緩めにくい。
前玉を回せば外れます。
裏にはポツポツ模様。
で、その奥のレンズも簡単に外れます。
もう一つ奥も外せそうですね。
はい、外れました。
けど、このユニットの内部が汚れてますね。
貼り合わせかな?
と思ったけど、
これも簡単にバラせました。
ほぼすべてのレンスが余分なところをバラすことなく外れましたね。
今時のズームのようにズームリングの回転で繰り出すのと違って、フォーカスリングを前後にスライドさせるタイプですので構造が簡単なんですね。
個人的には回転式よりスライド式の方が好きなんですけど。
レンズの動きを複雑にせざるを得ない設計では、回転方式じゃないと難しいのでしょうね。
今回のレンズはそういったこともあり、光軸の調整シロもなく、綺麗にクリーニングできました。