可変バルブタイミング用のカムプーリー(フェイズシフター)が、乗りはじめた頃から調子良くないものの、冷間時の始動でガラガラ言う以外はそれほど大きな実害もないことに加え、作業するとなるといたしいので放置が続いているメガーヌ2ツーリングワゴン、別名なんちゃってゴルディーニ。
ここの所平穏な日々が続いていたんですが、暖かい季節になってきたせいか、水温が異常に上がることに気付いたのでした。
オーバーヒートしかけたし…
まあこういう時って言うのはおそらくはサーモスタットがダメになっていると予想できます。
車のサーモスタットって言うのは、エンジンを早く温める働きと、温まり過ぎさせない働きを担っています。
つまり、エンジンかけてすぐの時は冷却水の流れを遮断してエンジン内の冷却水を早く温めてエンジンが調子よく回るのを助けます。
しかしそのままでは温まり過ぎてしまうので、冷却水の遮断を解除してラジエターに冷却水を回すことで冷まさせるというわけです。
この作用はサーモスタットのバイメタル(多くの場合スプリング状の部品)の動作によって行っています。一定の温度以上になるとバイメタルが縮んで弁を開放するわけです。
このバイメタルがダメになってくると、開くべき温度になっても開かなくなり、エンジン内の水温が上がり過ぎてしまって、最後はオーバーヒートしてしまいます。
私のなんちゃってゴルディーニの場合は、サーモスタットは矢印の内部に入っています。左側がエンジン側、右につながるホースはラジエターにつながっています。
このクルマの場合、矢印の部分で分割できない、ハウジング一体型のサーモスタットが付いた車もあるのですが、幸いにもこのクルマは矢印の部分で分割できる仕様で、サーモスタット単体で取り出せるようになっています。
こちらが取り出したサーモスタット。
しかしパッキンがのびてしまってますね…
ではこのサーモスタットが正常かどうか調べます。
やり方は簡単。
鍋とかで沸騰させた湯につけて、弁が開くかどうか見ればいいのです。
で、結果はやはり動きません…
交換です。
ということで、このサーモの新品が欲しいわけですが、輸入車の部品は必要以上に高かったり、納期が長かったりしてしまいます。
そこで国産車用ので合うのが無いかなと思って探してみることにしました。
まず動作温度は89℃のようですね。
まあ、これは少々違ってもいいでしょう。
問題は、
フランジ外径。
このクルマのものは、50mmですね。
では同じサイズのものが無いか検索してみましょう。
すると、
有りません…
国産車用は48mmの次が52mm。
50mmがありません。
48mmのでも行けそうな気はしますが、ここでの冒険はやめときましょう。
では仕方がない。
部品を取り寄せますか。
他にも欲しい部品があるので、イギリスのパーツ屋さんにいろいろまとめて頼んで輸入しましょう。
でもそれだと届くまで乗れないので、とりあえず応急処置として、めげたサーモの弁を外して素通しにして付けときましょうね。
はい、こんな感じ。
エンジンが温もるのが遅くはなりますが、ヒートは防げます。
それと、伸びてしまっていたパッキンを切って貼ります。
スーパーXの耐熱温度が120℃ですので、ギリギリ大丈夫かな?
まあ、漏れるようならまた対応しましょう。
取付完了してエンジンかかてみますが、やはり水温はなかなか上がりませんね。
でもまあ、とりあえずは漏れも無いようなので、しばらく様子見です。
部品が早く届くといいけれど。(#^.^#)