家の鍵って、考えてみるとほぼ毎日掛けたり開けたりで、意外にもハードに使われているような気がします。
と、労をねぎらったところでうちの玄関のカギ。
突然カギが掛からなくなってしまいました。
まあもう40年も玄関を守ってきてくれたのですから、ご苦労様と引退させてあげるのもいいでしょう。
でもまあその前に、原因を探ってみましょうか。
鍵部分のユニットを外して開けてみますと。
なるほど、なんか折れてるみたいですね。
スプリングも折れてます。
スプリングは鍵が掛かる動作には関係なさそうですのでとりあえずあとまわしにして、折れた部品を見てみましょう。
ポッキリきれいに折れてますね。
これが回転することでかんぬきを動かして鍵がかかる仕組みのようです。
しかしこの部品、鋳物ですね。
溶接も難しいらしいですし、強力な接着剤でつけたとしてもそんなに持たないでしょうね。
じゃあどうしましょうか。
何か芯になるものを挿せば強くなるとは思いますが…
うん、ではダメもとで加工に入りましょう。
まずは、
折れた部分の真ん中を狙って穴開けましょう。
1.7mmのキリで貫通穴を開けますよ。
そしたら次に、
貫通した反対側の穴を、2.5mmのキリで揉んでやります。
そしてそのままキリを伸ばして、反対側の穴の四角穴側も深さ2mmほど2.5mmのキリで掘っときます。
そしたらつぎ。
折れたハンマー状の部品の折れた面の真ん中狙って、これまた穴を掘っていきます。
今度は1.4mmのキリで、8mmほど掘ればいいですかね?
穴掘り終わったら、
M1.7のタップを立てます。
はい、
では、
M1.7のスクリューで締結しましょう。
この時接合面からあふれるぐらいに、超強力エポキシ接着剤をつけときます。
はい、できあがり。
エポキシが固まったら組みますよ。
せっかくなので全部パーツクリーナーで洗って、干渉部分にグリスを塗って。
そうそう、最初に折れていたスプリングもホームセンターで調達した新しいのを入れて。
はい、出来上がり。
四角穴を操作すると、ちゃんとかんぬきが動いてくれています。
よかったよかった。
こういうのって買うと意外と高いですからね。
しかし、カギがかかった状態の時にめげんでえかったわぁ。