カメラにしても何にしても、症状が出たり出なかったりする時が一番修理しにくいんです。
今回もなんだかそういう雰囲気に陥りそうです。
ということで
前回の続き。
うちのRX-8の右のフロントスピーカーから音が出ない。
なので新しくスピーカーを買うことにしました。で、どうせ捨てるならの、いつもの悪あがきです。
じゃけどスピーカーって、バラせるん?
スピーカーの構造は単純で、コイルに電気を流して起こる磁気を、マグネットの磁力で反発させて振動させ、その振動をラッパ型のコーンに伝えて音を鳴らすというもの。
ですけど機械のようにネジ留してあるわけでなく、どうやら全部接着してある。
うーん。
まあその前に、導通を調べてみましょう。
スピーカーは線が一本につながっているだけの構造なので、カプラーで導通を見たらつながっているはずです。
が、
導通なし。
じゃあどこかが断線してますね。
これがコイルだったらもうあきらめましょう。
巻き直すという手もありますが…
ではコーンとコイルを外したいのですが、これらはコイルを位置決めしている「ダンパー」と呼ばれる部分と、コーンの位置決めをしている「エッジ」という部分でフレームに留まっています。
これらを外すには…
うーん。
まずエッジの分離。
やはり接着剤で貼ってありますので、フレームとエッジの間にカッターを入れて、接着剤を切り離してみます。
やぶれかけながらもどうにか切り離しました。(写真なし)
で、ダンパーは…
これは接着が強く、分離できそうにないので、外周部分にカッターを入れて切ってしまいましょうか。
はい、
切り離した図。
茶色い帽子のつばのようなのがダンパー。
これ切り離したけど、元に戻せるんかなぁ?
で、導通見てみますと、
どうやらコイルの端からコーンにつながるところまでの間、矢印から矢印の間のどこかで断線している。
ならばこの間をジャンプさせれば直るんじゃないの?
でもコイルから出てすぐのところでは、マグネットと干渉するかもしれないので、もうちょっと進んだところからジャンプさせてみましょう。
はい、こんな感じ。
矢印のようにリード線でジャンプさせました。
これで導通を見てみると、
うん、つながってます。
では組みますか。
組めるのか?
ダンパーの周囲に、比較的接着が強力であろうパーマセルテープを貼って、
切り込みを入れて、相手の波型に合うように貼ってみましょう。
この時、コイルがマグネットに干渉せずに動くように、正確な位置出しが必要です。
でもまあ、コーンの位置出しをすればほぼコイルの位置も合うはずです。
ダンパーを固定できたら、次はコーンのエッジを貼ります。
接着剤を付けて、
これで何とかなるでしょう。
では車に取り付けてと。
ハハハ
鳴っとるがな。
直りました。
スピーカー買わんですみそうです。
が、
翌朝また鳴らん。
なんで?
またスピーカーバラすん?
しっかり接着したのに…
次回へ続く。