浄化槽のエアーポンプの騒音が気になり始めたのでバラしてみると、
ダイヤフラムが全てちぎれていて、全く機能してなかったことが分かったうちのポンプですが、
前回の記事でダイヤフラムの修理を行って、これで復活かと思ったものの、
ここで新たな問題が。
はい、これ。
バルブ機構の部品に、大きく穴が開いてます。
片方が正常でしたので、それと比べてみましょう。
左が正常なもの。
矢印の部分がさっきの大穴。
裏返してみるとこんな感じ。
赤矢印の大きな穴に加えて、青矢印の部分も穴が開いてます。
これはどうしたことなんでしょうか。
おそらくは、本来、往復運動のみに動作規制されていたはずのダイヤフラムのセンター部分が、
ダイヤフラムがちぎれてその規制ががなくなったせいで、首を振ってしまってバルブユニットにぶつかるようになってしまったこと。
それに加えて、反対側のダイヤフラムもちぎれてしまうことで、往復方向の動作規制もなくなって、より強く当たるようになったんでしょう。
それが長く続いたためにだんだん削れていって、ついには穴が開いてしまったということだと思います。
カタカタ言っていたのはこれが原因ですね。
しかし穴が空くまで放置され、それに加えてここまで穴が大きくなるまで放置されていたとは…
一体どのくらいの時間が経ったのか。
気づかなくてゴメンね。
しかし、ここに穴が開いていますと、ワンウェイバルブが機能しません。
つまり空気が送られない。
いくらダイヤフラムが正常でも、これでは意味が有りません。
じゃぁここも直すしかないですね。
欠損した部分を肉盛しましょうか。
まずはそのために型を取ります。
幸いにも正常なものがありますので、「型取りくん」を使えばなんとかなるでしょう。
熱湯につけて柔らかくした型取りくんを正常な部品に当てて、冷めて硬化するのを待ちます。
そしたら型を外して、補修する方に当てます。
こんな感じで。
ここに肉盛しますが、それにはプラリペアを使いましょう。
まぁ、内側のダイヤフラムの逃げさえちゃんとしていれば大丈夫のはずなので、ここに適当に肉盛してやって、穴が塞がればいいのでしょうが。
ということでプラリペアで肉盛しました。
すぐに硬化しますので、そしたら型を外して、
足りない部分とかを手直ししてと、
これで、バルブユニットも補修完了。
では元通りに組んでみましょう。
まずは外側カバーを外した状態で動かしてみますと…
おお、
カタカタ音はなくなりましたね。
それにどうやら空気もちゃんと送られてるようですよ。
ではチャンバー機能も持っている外側カバーを被せて、もう一度動作確認です。
うん、干渉音もなく静かになったし、空気もしっかり吐出されてます。
オッケー。
ということで、エアーポンプの修理完了です。