恋は、遠い日の花火ではない。という台詞で有名なウイスキーのCM。
自分は当分の間ブラックニッカかと思っていたんですが、そうではなく、サントリーオールドのCMでしたね。
ところで今回レストアするカメラは、ライカに匹敵する名機と言われていたようなのですが、それ故、日本製カメラの価格競争によって販売不振になり、最後はヤシカに吸収されてしまったという歴史があるんだそうです。プリンスが日産に吸収されたのに似ている気がします。
ニッカIIIL。
ニッカ末期のモデルです。
ライカからM3が発売されて、バルナック型が旧式になってしまったために、M型に似せようとした感じがします。
しかし中身はバルナックコピーです。
かと言ってこのカメラが駄作かと言うとそういうことではなく、単に売れなかっただけの名機です。
では悪いところがないかみていきましょう。
ぱっと触ってみた感じでは、概ね普通に動いているようですので、各部のクリーニングぐらいで行けるかとは思います。
では、まずは前面の矢印のあたりを外していきます。
トップに移って、アクセサリーシューの4本のマイナスネジ(赤矢印)を外してシューを取ります。
シャッターボタン横の青矢印のマイナスネジも外します。
シャッタースピードダイヤルは、抑えて回すと調整できます。
1/1000秒に設定すると、ダイヤルが少し上がります。
その状態で、ダイヤルの横にあるイモネジを緩めて、シャッタースピードダイヤルを外します。
で、アクセサリーシューを外して見える矢印の穴。
ここにもイモネジがあって、これを緩めて、
フラッシュの接点を外します。
このカメラの巻き戻しノブは特徴的で、折りたたみ式のレバーはなく、この黒いノブを回すとせり上がってきて、巻き戻ししやすい状態になります。
逆に回すと沈んでいって、カメラ上面近くまで引っ込みます。しかし、引っ込んだ状態でロックがあるわけでもないので、ちょっと当たると、スルスルと伸びてむることもしばしば。
で、このノブを、外します。外し方は一般的な巻き戻しノブと同じで、パトローネ側を固定して回せば外れます。
ただ、外し方向に回すと沈んでいきますので、ちょっと面倒です。
そしたら矢印のリング状に見える部品を回して外します。
はい、これでトップカバーが外せます。
しかし、ブライトフレームと距離計を設置しているためでしょうが、プリズムが3セットも入っていますね。なんとも豪華。
という事で今日はここまで、
続きはまた今度。