意図せず買ってしまった共通券がもったいないという何とも後ろ向きな理由で行くことにした百島ですが、行ってみるとなかなか面白い。
島本来の魅力はと聞かれると、なかなか答えに困ってしまいますが、時間が止まったようなゆっくり感と、それにうまく結びついたようなアートたちによって、なんかいい感じ。
ということで
昨日の続きなのですが、
旧百島中学校には人がいましたので、
さっき100円食われたことを伝えました。
そしたらですね。
「あれ、朝は動いたんですけど。」
と言って100円返してくれました。
で、確認してみるからということでしたので、その結果を聞いてみますと。
どうやらお金が詰まっていたみたい。
もしかしたら他にも動くところを見れなかった人が何人かいたかもしれませんね。
と言うことでもう一度東映跡に戻ってと。
返してもらった100円を入れますと。
お?
はは、
うごいた。
まあ予想はしていたんですが、ネオン管があれやこれや光る仕組み。
それが下の油に映って…
では次行ってみよう。
「五右衛門風呂の家」というところらしい。
ネーミングから受ける印象は、
不安。
なんで五右衛門風呂かなあと思っていますと、
外に放置されたわけでもないけれど、だからと言って展示物にも見えない、大きな五右衛門風呂が置いてありました。
ここの管理人のおじさんが言うには、そのうちなんかするらしい。
でね、ここの展示はこれだけじゃないんですよ。
「瑠璃の龍」という展示があるから見ていきなさと促されて建物の中へ。
すると、
12畳ぐらいの広間全体に青い布?を敷いて、
その上に塩を置いて模様を作っているんです。
簡単に言えば、大きな動かないサンドアートの塩版。
しかし、これがなかなかきれい。
寄ってみるとこんな感じ。
ちょっとつついてみたくなるんですが、
そこはこらえて。
で、この作品なんですが、
そもそもは若くして亡くなった妹さんとの思い出に出会うために作り始めたんだそうです。
でも今度は奥様が亡くなられて、亡くなった奥様に、自分と娘は健やかに暮らしていることを伝えるために作っているだそうです。
女性の髪のようにも見えるこの作品は、
でも自分には心の不安定さが見えてくるような感じがしました。
とてもきれいな作品ですし、
健やかさを伝えているというものの、
なにか悲しい。
でも、百島に行ってよかった。