二眼レフって言うと、一見構造が難しそうに見えるんですが、実はそうでなく、
とてもシンプルな構造をしています。
設計が古いということもあるのでしょうが、やはりシンプル・イズ・ベスト。
それだけに部品点数も少なくなりますので、必然的に故障も少なくなるわけです。
ピント調整にしても、ヘリコイドなんて無いものが多いです。
レールを前後にスライドさせる構造です。
しかしそれでも壊れることはあるんです。
ということで、今回の修理は二眼レフ。
ローライコード。
しかしこんなに構造が単純なもののどこが壊れるのか。
はい、こちら。
ボディーに対してレンズが明らかにねじれて付いてますね。
オーナーさんが言うには、ピントが合わないんだそうです。
そりゃそうだ。
二眼レフの場合、ピントの確認は上のレンズで行い、撮影は下のレンズで行います。
ですので、レンズのベースが斜めになっていると、上のレンズでピントが合っても、下のレンズでは合ってないとうことになってしまいますよね。
しかし、これはどうしたことでしょうね。
レンズを繰り出すレールにガタが有るじゃないかと予想するんですが…
では分解していきましょう。
まずはフォーカスダイヤルを外します。
外側の化粧リングは回せば外れます。
そしたら中の部品はそのまま全部外れます。
すると矢印のカニ目ネジが見えてきますので、これを外します。
このネジでフォーカスダイヤルを固定しています。
つまりピント調整はここで行います。
これでフォーカスダイヤルは外れました。
では次、
巻き上げダイヤルと裏蓋ヒンジを外します。
巻き上げダイヤルはまず赤矢印の革を剥がして、
あれ?
どうやるの?
やっぱこのセンターが蓋になっとるのかな?
はがすとマイナスネジが出てきましたので、これを外します。
ダイヤルを外したら、ベースプレートを外しましょう。
そしたら革をはがして、
矢印のマイナスネジを外せば、サイドの蓋を外せます。
と、いいますか。
貼り革が経年劣化で硬化していまして、パリパリ割れる状態です。
新しく作るしか無いですね。
はい、カバーを外した状態がこちら。
矢印の部品が、レンズを前後させるためのレールで、その隣の黒い帯状の部品で、位置決めをしています。
しかしレンズのねじれが出るような、明らかなガタは有りませんよ。
予想と違いました。
じゃあ、反対側のレールかな?
うーん。
しかしここで時間となりました。
続きはまた今度。