メーカーの修理対応が終了するのって、なんか最近ちょっと早いんじゃないかなと言う気もするんですけどね。
気のせいかな?
デジカメでも古いけどいいものはあるんです。
そういうのが使えなくなって捨てられていくのはやっぱ悲しい。
ということで
昨日の続き。
メーカーに見捨てられたニコンD3の修理です。
液晶が映らないのはやっぱここか?
背面の基盤をはぐって、どこかおかしいところがないか目視してみます。
ハンダが取れかかってないか。
焼けたような跡はないか。
異物が乗ってないかなど。
舐めるように見ても
うーん、
それらしいところは見つかりませんね。
コネクター部が破損しているところが有りましたが、
これは前の修理で破損したのかな?
でもとりあえず押さえは残っていますので、このままでもなんとか使えます。
強いショックがあると外れるかもしれませんが、普通は大丈夫でしょう。
このへんかなぁ?
フォーカス駆動用のピンの錆が散っているとすればこのあたりでしょうけど。
エアーダスターで吹いて、不具合を目視してみるものの、やっぱ分かりませんね。
でも必ずどこかに不具合はあるはずです。
一通りクリーニングして組み直してみるものの、動作に変化はありません。
そしてまたバラして気になるところをチェックしたらまた組んで動作確認。
すると、ある時動作が変わりました。
なんというか。動作しない機能が変わっています。
背面液晶は相変わらず表示されないものの、背面下の液晶に表示される、ISOやWBなどの設定が動きますね。
モード設定も動いているようです。
でも完全じゃない。
どこが変わったのかよく観察してみると、
どうもこの基盤が関係しているように思えます。
というのも、
さっき動作が変わったときっていうのが、この矢印のコネクターをつなぎ忘れた時だったんですね。
ということは、この基盤の不具合かなぁ?
この基盤の他のコネクターを外して動作確認してみますが、もっとおかしくなるだけです。
うーん、この基盤をジャンク品から探してくるかなぁ?
でもなんとなく基盤は正常なような気もするし。そんな都合よくジャンクもないし。
では、さっき外れていた線の先に不具合があるのかも。
と、すれば、赤矢印のところか、黄矢印のところか。
でもなんともなさそうなんですよね。
と、思いながらいろいろ触っていると、
なんかプレビューボタンの動きが悪い?
もしかしてここに原因が?
と思ってボタン周りを分解してみますと、
はいはいはい、
おまえもか。
ボタンの駆動部が錆びてプレビューボタンが固着しています。
分かってしまえば簡単なこと。
ここを軽く動くように磨いて、
では組み直してみますと。
おお、
普通に動く。
つまりカメラの機能には不具合はなく、このボタンが押されっぱなしになっていただけの事でした。
直ってよかったよかった。
ついでに、
フォーカス用のミラーも汚れていたのでこれもきれいにして、
はい、修理完了です。
でもこのカメラ、整備性も考えられた良い設計ですね。
メーカーに切り捨てられて廃棄されるカメラがあるとしたら、やっぱもったいないです。