古いカメラやレンズを使うのは楽しいですね。
それぞれ独特の味がある。
ただ、もう二度と造られないものなので、個体数が減らないように修理ていきたいものです。
今回の修理は貴重なレンズ。
キヤノンの35mm,F1.8です。
どこが悪いかといいますと、
見たらすぐに分かります。
絞り羽根の1枚がちゃんと動作していません。
オーナーさんが言うには、ピンが飛んでしまって1枚が動かないのだとか。
以前、他の
絞り羽根を切って貼って補修したこともありますが、果たしてその方法が使えるのか。
修理可能ならいいけれど…
とりあえずバラして現状を確認します。
レンズ前群を外すには、まずは矢印のマイナスネジを緩めます。
これはストッパーになっていますので、緩めた状態で前群を回せば外せます。
こちらが外した状態。
矢印のCリングを外せば絞り羽根の押さえが取れるんですが、まだ取れません。
では裏返して、
矢印の筒状のネジを外します。
するとこのようにヘリコイド部分と鏡筒部分が分離します。
で、鏡筒の
このネジを外せば、先ほどの押さえが外れて、
絞り羽根が取れます。
と言うことでこちらが外した絞り羽根。
で、どれが破損しているのか確認してみましょう。
が、
ん?
全部まともみたい。
もしかしてちゃんと組まれてなかっただけ?
それなら話が早い。
ちゃんと組み直せばいいですね。
いやまてよ。
違う。
1枚足りんじゃん。
あらら、そうなんですか。
1枚無いから絞りの形が変だったんですね。
何かしら残っていれば補修もできたかもしれませんが、無いのでは直せません。
どうしましょ。
希少なレンズですので、部品取りもちょっとやそっとでは出てきませんよね。
うーん。
考えよう。